スペースマーケット (SPACEMARKET) - レンタルスペースのマーケットプレース
スペースマーケットの定義は
SPACEMARKET(スペースマーケット)は貸し会議室から民泊まで、
約6,000ものユニークなスペースの予約から支払いまでワンストップで
簡単に行えるサービスを提供しています。
ということで、スペースのゲストとホストをつなぐマーケットプレースとなっている。法人向けの会議、写真撮影、ロケ撮影、イベントなどの用途はありつつもオウンドメディアBEYONDでは個人向けのパーティーやBBQなどの用途の提案があるなど、個人向けのニーズ開拓を進めていこうとしている。
市場規模
貸し会議室(スペース)市場は一説に9000億円の市場規模があるという。
貸し会議室は会議や研修に使用するだけではなく、展示会・パーティー・スタジオなど、幅広い用途に使われるので、国内の市場規模は年間9000億円を超える市場規模です。インターネットを使った広告費を見ても、総額1兆円程度と極めて巨大なビジネスに成長している事が分かるでしょう。
貸し会議室の運営会社を始めるには?市場規模やメリットをご紹介 | 大阪・東京などの貸し会議室ポータルサイトの会議室セレクト
この内10%の市場専有をし利用費30%(この話は後述)を取れれば 1000億円の総流通 + 300億円の売上のガリバー企業が生まれることになる。彼らの狙いとしてはここにあるだろう。
収益性
このビジネスの収益性を語る上で外せない話は利用費30%の高さだ。メルカリが10%、airbnbが3% + 0~20%(ゲスト) を取る中で30%の利用料の高さは群を抜いている。
高い手数料を取ることは、
- ユーザの代わりに広告費を多く投下してプラットフォームの収益性を高める投資ができる
- 企業としての営業利益を高く取ることができる
というメリットがある一方、
- 利用費が低い他プラットフォーム(自前主義含む)への代替が進むリスクが高まる
というデメリットを抱えている。メルカリの例で分かる通り、利用料の低さはある程度の代替に向かわせるエネルギーはあるものの、プラットフォームの強さ(充実さ、使いやすさ、わかりやすさ)が決め手になるケースも多く、ユーザ獲得が途切れなければこの利用料の戦略はうまくいく可能性が高いものを思われる。
ネットショップの提供事業者が抱える悩みと似ているのだが、ある程度成長してノウハウが溜まったゲスト(非常に収益性も高く魅力度も高い)が独立して自分たちでサイトをやりたいと思うエネルギーに対してどう対処していくかは中長期的には課題になっていくと思う。
利用所感
1ユーザとして利用した感覚としては
- 普通の会議室のように受付がいたり手続きがないので簡単に使えるし、誰とも会わないまま利用開始〜利用終了できる
- 最初はその感覚に戸惑うけど、何回か利用しているとカーシェアのように誰とも会わないサービス利用シーンになれてくる
そういう意味では、部屋を貸すホストに対して「コスト削減」の提案や「スペースを貸すことへの教育」を強くすることにより部屋を貸すことのビジネス提案を強くしていることが伺える。