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Brief analysis of awesome services

タベリー - レシピ本をネットで「悩み解決」ツールに

タベリーの定義は、

提案レシピからあなたにピッタリの献立やメニューが10秒で創れる「献立アプリ」です。

「タベリー」をApp Storeで

 今日の献立を何にするかという悩みをアプリで解決するアプリだ。

 

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市場規模

今日の献立を決めるレシピのアプリは非常に競合も多く、月間利用者数2000万人超を誇る「一強」とも言えるクックパッドと、ここ1〜2年で勃興しつつある動画をキーとしてユーザを獲得しようとしている「DELISH KITCHEN」「クラシル」などのプレイヤーがひしめき合う状態となっている。

クックパッドのプレミアム会員数が200万人弱となっており、お金を払うユーザ層をいかに取り込めるか、利用料を上げられるか、食材等の関連ビジネスに手を広げられるかがビジネスプレイヤーの観点となる。

 

市場規模算出は悩ましいところだが、下記参考リンクを参照して2008年時点でのハウスホールド関連雑誌の総発行部数を総計すると201万部であり、クックパッドのプレミアム会員数とも兼ね合わせてプレミアム情報市場だけでは200〜300万人であると推定できる。

参考リンク:一般社団法人 日本雑誌協会

これを市場規模に換算すると雑誌の単価等で単価を500円計算でおおよそ年間150億円。関連事業(食品、生活、それに関する広告)までを含めれは数十兆規模の市場となるが、レシピ情報サービスが奪い合おうとしている市場自体はその規模感となる。

収益性

タベリーの特徴はアプリの特徴もさながらに、「月間720円」という他サービスと比べると高価なサブスクリプションサービスにチャレンジしようとしているところだ。この記事を書いてから(2018年6月現在執筆中)半年後には変わっている可能性も十二分にあるとは思うものの、クックパッド 280円、DELISH KITCHEN 480円と比較するとその高さが際立つ。

類似の紙媒体では号によってばらつきはあるものの、オレンジページが390円、ESSEが500円、レタスクラブ590円とワンコインを目安に価格付けがされている。

これらの雑誌やサービスがメインとして主婦層をターゲットにしていたのに対して、忙しい共働き夫婦をターゲットにしたより問題解決アプローチであるからよりターゲットは狭い代わりに高い単価を取れるアプローチを取ったのかもしれない。

利用所感

筆者は自分でも料理をするため今まで料理を何か作ろうと思ったタイミングで行った手法は「検索」だった。なんとなく買ってある食材の名前でクックパッドGoogleで検索をして良いレシピを探して、気に入ったものがあったらそれを作るというアプローチを取っていた。

ある程度食べたいものが決まっている、ないしイメージができている場合はそれでも良いのだが、イメージができていない時の一つの解決策としては結構優秀な印象。

一方、このアプリ事業が収益化するためにはユーザが毎日のようにこのアプリに頼ってしまうような中毒性が求められるとも感じる。「作り置き・常備菜レシピサイト『つくおき』」などを代表とするコンテンツサイトもある中で60日間でどの程度ユーザを中毒化できるかは悩ましい。

(筆者はクックパッドプレミアムも申し込んでないユーザなので対象外かもしれないが。)