ZOZOSUITS - ベストフィットな服を提供する
ZOZOSUITSは、彼らの定義によると、
ZOZOSUITであなたの体型を計測することで、もうサイズ選びで 悩むことが無くなります。計測後に注文できる「ZOZO」を着てぴったりな体験をお試しください。
もともと非常に話題となったサービスでコンセプトは同じで別の製品だったものを、スマホカメラ撮影を含めた製品に変えて実装しなおしたのが、現在のZOZOSUITSになる。
スマホカメラを使う以上、ある程度精度の問題はあるものの、スーツのサイズ仕様などにより現実的な精度を出せたためこの度の展開となったようだ。
市場規模
このサービスは最終的には店舗での試着を不要にするサービスのため、強引に行ってしまえば、国内アパレルの全市場(9.2兆円)がサービスのターゲットとなる。国外展開も視野に入っていることは容易に想像でき、そうなると市場規模は300兆円規模の市場となる。
このサービスはバーチャルでの服を購入する体験を劇的に向上させるものであり、最終的にいわゆるSFで出てくるような、
- バーチャル環境での試着(VR/AR試着)
- 体型データ計測によるベストフィットな服の提供(バーチャルフィッティング・オーダーメイド)
なども視野に入ったサービスの一角だ(そして、現在のテクノロジーで、これらのサービスがリリースされるのは時間の問題ともいえる!)。
リリース速度を優先してまずは市場でのプレゼンスを確保していくこと、技術をアピールしていくことが目標になっていると考えられる。店舗での計測としなかったところがネット専業のZOZOだなという印象がある。
収益性
顧客の体型情報を確保することは今後のネット通販事業において外せないポイントになっていくことは間違いない。一方、体型を計測するサービスの顧客認知やそれが当たり前になっていくこと、統一された規格となっていくのには時間がかかり、だからこそチャンスが大きいとも言える。
ブランドによるネットショップ囲い込み、顧客囲い込みの積極度が高くなっていく中で、次の成長と現ビジネスの規模を維持するためにも顧客を囲い込める仕組みへの投資は彼らの生命線でもあり、収益性からして損失が出たとしても順当な一手と言えるだろう。
利用雑感
自分自身での利用はできなかったが、他の人が使っている状況を見るに
- 初回利用するのは非常に煩雑であり、手間がかかり分かりづらい
- 一方、使ってしまえばその後のネットショップ体験はレベル感が違うものであり「ゆったり着る」「ピッチリ着る」などの工夫もできるなど、既存のネットショップ体験をレベルアップするのに足るものだと思う
一方、この手の情報は多くの店舗は本来的には持っているものであり、情報を入れる煩雑さは解決する店舗型端末のほうが合う可能性があるだろうと思う。UNIQLOなどは順次その手のサービスを提供し始めるだろう。